平成30年11月7日臨北協視察会の報告

平成30年11月7日(水)午前9:30~午後3:30

1.デンカ株式会社 千葉工場

  • 昭和40年に現地で生産を開始。総合化学品会社である同社の石油化学事業の拠点工場。
  • 千葉工場では、ABS 樹脂、SBC 樹脂などのスチレン系樹脂、アクリル系ゴムなどの石油化学系製品、塩ビテープ、住設・環境資材などの樹脂加工製品を製造。
  • 樹脂から雨どいなどの建築材料までの製造過程の一部を見学可能。

2.新日鉄住金株式会社 君津製鉄所

  • 粗鋼生産量国内最大手企業の首都圏の生産拠点として、昭和40年に生産を開始。
  • 君津製鉄所は、同社の中核製鉄所であり、常に最新鋭の技術や設備を導入した生産を行っている。
  • 同製鉄所内では、他地域の製鉄所では、単一の製品を製造し ているのに対し、鋼板製品、薄板製品、棒線製品、形鋼製品、鋼管製品などの幅広い鉄鋼製品を製造している。
  • 中間製品から鉄鋼製品が製造される圧延工程やプラスチックリサイクル設備等の工場内施設の一部を見学可能。
  • また、同製鉄所は、市民球団「新日鉄住金かずさマジック」などの支援のほか、リサイクル事業への協力など、地域に密着した貢献事業も展開している。

平成30年11月7日に、定例の臨北協視察会があり、今回はデンカ株式会社千葉工場と新日鉄住金君津工場の2ヶ所を視察。
双方共にセキュリティーが厳しく、かつ女性就労者の受け入れのための施設や設備の充実化が目立った。雇用課題はこのような男性基軸の労働環境の中でも、作業手法の見直しを含め、さらに退職者の再雇用枠を確保する等の対応策が急ピッチで進められていた。
新日鉄住金は、世界最大の高炉から高付加価値の鉄鋼製品づくりの過程を見ることができ、世界の誇る日本の製鉄技術もまだまだ元気であることも窺えた。(こちらの現地案内も専門の女性スタッフで対応していた)